通過予報の見方
衛星の通過予報(パス予報)とは - 人工衛星が見える時刻・方角・明るさの調べ方
人工衛星の通過予報(パス予報)の見方を解説。ISSや宇宙ステーションが上空を通過して肉眼で見える時刻・方角・最大高度・等級の意味、なぜ日没後と日の出前に見えるのか、予報の精度について。
SatPass Trackerで予報を見る ISSの今夜の通過
通過予報でわかること
通過予報(パス予報)は、人工衛星が観測地点から見て地平線の上に現れてから沈むまでの1回の「通過(パス)」について、次の項目を示します。
- 出現・消失の時刻と方角 - 衛星が高度10度を超えて見え始める時刻と方角、見えなくなる時刻と方角。
- 最大高度 - 通過中にもっとも高く昇ったときの高度(角度)。90度が真上です。高いほど近くを通り、明るく見えます。
- 明るさ(等級) - 星と同じ尺度の明るさ。数値が小さいほど明るく、ISSは最大でマイナス3〜4等級になります。
- 可視かどうか - 衛星が太陽光を受けていて、かつ地上が十分暗いか。条件を満たす通過だけが肉眼で見えます。
見える条件
衛星は自ら光らず太陽光を反射して見えるため、日没後1〜2時間と日の出前1〜2時間が観測の好機です。この時間帯は地上が暗い一方で、高度400 km以上の衛星にはまだ太陽光が当たっています。深夜は衛星も地球の影に入り、通過していても見えません。
SatPass Trackerでできること
- 観測地点を指定した通過予報(数日先まで)と、方位仰角チャート・天球図
- ISS・宇宙ステーション・明るい衛星の次の通過をまとめて表示
- 3万機以上の全衛星のライブマップと、衛星からの眺め
- 観測グループ向けのシフト管理、Slack通知、観測ソフト連携
よくある質問
衛星の通過予報(パス予報)とは何ですか?
人工衛星が観測地点の上空を通過する時刻、方角、高度、明るさを、公開されている軌道要素(TLE)から計算したものです。SatPass Trackerでは観測地点を指定すると、数日先までの通過を一覧できます。
人工衛星はなぜ見えるのですか?
衛星自体は光りません。地上が夜で暗く、上空の衛星がまだ太陽光を受けている日没後や日の出前に、太陽光を反射して光点として見えます。深夜は衛星も地球の影に入るため見えないことが多くなります。
「最大高度」「等級」はどう読めばよいですか?
最大高度は通過中に衛星が空のどの高さまで昇るかを角度で表したもので、90度が天頂です。等級は明るさで、数値が小さいほど明るく、マイナスなら1等星より明るく見えます。ISSは最大でマイナス3〜4等級に達します。
予報の時刻はどのくらい正確ですか?
軌道要素の元期が新しければ数十秒程度の精度です。時間が経つほど誤差が増えるため、観測の直前に最新の予報を確認してください。SatPass Trackerの軌道データは自動で更新されています。
ISS以外に肉眼で見える衛星はありますか?
中国宇宙ステーション(天宮)、ハッブル宇宙望遠鏡、大型のロケット上段、BlueWalker 3などが肉眼で見えます。SatPass Trackerの「明るい衛星の次のパス」でまとめて確認できます。